ろじかるんるんものがたり

病人が特に何も書かない。無駄だからだ。

春休みの宿題

最近は手が痛い手が痛いと言いながら Slay the Spire を遊んでは休み、遊んでは休みしている病人です。片手で遊べれば負担も大分減るんですがうーん。

悪いオタクに「こいあす感想文書いた?」と催促されたので、春休みの宿題を終わらせようと思います。いや恋アスアニメ、放送したのもう一年前じゃん、ヤバヤバヤバ…ヤバ。


「恋アス」「こいあす」こと「恋する小惑星(アステロイド)」は、まんがタイムきららキャラットで連載されている四コマ漫画で、それが一年前にアニメ化された時にアニメ見ろと脅されていました。面白かったです。そもそも芳文社のやってる定期購読サービスで原作掲載誌のキャラット読んでるのでなんなら最新話読めるし、単行本二巻発売あたりで原作から読むかアニメ見るか悩んだりしていました。

少し真面目な話をすると、最近の所謂「きらら作品」と称されるような物も、確実に変わりつつあるなーと再確認しました。なんか女子高生が四人くらいでわーわーやってかわいい!みたいなのが終わったわけではないんですが、以前は明確に皆で同じゴールに向かって同じ事をする作品が主流でした、ぶっちゃけけいおんの呪いだとは思う。それが「同じ」ではなくてもいい、みたいになってきたような、そうでもないような気がします。きらら作品にそこまで詳しくないので、よく知りませんが…
少なくとも恋アスは、みらとあおは天文班、モンローさん(顔がいい)と桜井さん(顔がマジでいい)とイノ先輩は地学班、と明確に別れているし、同じ班であってもみらとあお以外はそれぞれ最初から目指すところが違う。話が進むとみらとあおも変わっていく。なんなら年度が変われば新入部員も入ってくる。そんな部員たちが、協力して目の前の問題を解決しながら、仲良くなったり成長したり…目指す所は違うし、物理的に離れたりもするけれど、それはそういうものとしたうえでの繋がりを描いているんだなあ、という。きら星チャレンジとかその最たるもの…というか、またなんとも露骨にやってきたなーみたいな感じでした。
三年生が卒業する話で、もうここで終わって良くない!?綺麗に終われるよ!!!となっていたんですが、その後も面白かったのは勿論、端から(続くなら)代替わりさせる予定で描いていたんだなあというのと、代替わりしても姉妹という関係性と夢の近さでスムーズに繋げていくのがうまかったです。三年生組も前述の通りなので、卒業して終わり、ではないのでずるい。
作品のテーマとして「夢」というのは確実にあるのかなあと思いました。夢について悩む、みたいな定番は当然として…夢を約束することで再会するところから始まってるし、誰か(誰かです)の夢が叶わなかったとしてもそれが次代に受け継がれたりしてるし、なんか帽子のりのりで被ってるし…その辺りの描写を見る限りは夢が主題なのだろうと自分は受け取りました。それも、ふわふわとしたものではなく、現実的なものとして時にはシビアに、各々が本気で取り組んでいる姿が描かれていたのが凄く良かったです。特にみらとあおの夢は、段階を踏んで実現までの道のりが描かれていて、非常に丁寧さを感じました。
個人的な嗜好の話だと、シスコン会長とシスコン会長が好きな顔がバチクソにいい女…好き…あとモンロー先輩が好きです。いかにも美少女〜な振る舞いの割に、素朴な高校生らしい悩みというギャップ、良い…周りが周りだからなあ…一人くらいこういう子でますよね…つらいね…アンニュイな美少女はサイコー…

兎に角面白かったです。原作で続き読もうか迷ったのですが結局読みませんでした。アニメの出来が凄く良かったので満足してしまったというのが多分大きいです。五等分の花嫁アニメ一期観て、こんな程度なわけないだろ(アニメ一期好きな人すみません…)と原作買っちゃうような人間なので…
話を少し戻して。きらら作品で同じように物理的な距離がある系の話だと自分の知る限りではゆるキャンとかも近いところがあるのですが、ゆるキャンの場合は狙って描いてる感じはあまりなくて、原作をうまいことアニメ側が料理した結果、なんかすごいよくなった、ところのはかなりあるというか…見せ方の問題ですね。勿論原作あってこそですし、原作の独特な空気感も好きですが。その点、恋アスは各々の夢とそこへ向かう歩調の違いを明確に意識した上でキャラを作って描いている感じはあって、舞台も天文班と地学班で分けているし、設定の時点から滅茶苦茶狙いを持っている。そこをよくよく理解した上で作られたのがアニメがとても良かった理由の一つなのかなあと思います。ありがたい。

なんか感想じゃなくなってきたのでこの辺で。最近は Spire にこもってるけれどサイレントで心臓が倒せなさすぎて心が折れてきてる病人でした。