ろじかるんるんものがたり

病人が特に何も書かない。無駄だからだ。

まぞく最新話ヤバい

この記事は、
adventar.org
六日目の参加記事です。

単行本五巻以降の内容を含む考察記事です。単行本派かつネタバレ食らいたくない人は即座にこのページを閉じることを推奨します。
ネタ帳にあほ程ネタが溜まってるので、単行本一巻~三巻程度を対象にした軽めの小ネタを書く予定だったんですが…最新号がちょっとすごいことになってるので一先ずそっちを…

普段からちょくちょくツイッターで「#まちカド美少女」のハッシュタグでまちカドまぞくについてツイートしています。


懐かしい注意書き。今は五等分終わったのでまぞくが一番多い気がする。
ツイッターでは登場人物を「シャ」「も」「ミママ」と略すんですが(文字数対策&検索避け)、この記事では普通に書きます。普通に書くの、すごい違和感ある…!

というわけで本題。先月号から新しい魔法少女が登場しましたね!今月号でも大活躍でした!


誰何…スイカですね!やっぱり魔法少女の名前は果物なんだなあって…
いやスイカは果物ではなくない?いやまあ、桜もサクランボでギリギリなんですが…

ということで、過去にとんでもないことをやらかしていたことがはっきりした誰何君ですが、おかげで今月号ではかなり色々なことが開示&分かりやすい形の謎が残されました。謎の方が多い気はする。一つ一つ見ていきましょう。

「愛の壺」

2019 年 10 月号で小倉の言っていた「壺」はメタ子曰く正式名称「愛の壺」でした。「ご褒美」等から力を得て駆動する、広域に結界を張るためのアイテム…なのでしょうか。結界は桜の得意分野、他にも色々できるけれど桜が最も有効に活用しようとした結果、現状の運用方法に落ち着いた可能性はありそうです。ここはちょっとはっきりしません。
"「ご褒美」「等」"です。「ご褒美」と断定すると、このアイテムは完全に魔法少女のためのものということになりますが、「ご褒美」とかいう枚数次第でなんでもできるものを持っている魔法少女に果たして「愛の壺」は必要なアイテムなのか。「ご褒美」のためのアイテムを投入しないと使えないなら普通に「ご褒美」使えば良くない?メタ子も「今は桜が託したへそくりが入っている」と言っています、つまり過去は違った。そして桜は主に魔族のために使っていたわけで…光側っぽさが全くない…
小倉のクソ早口長文台詞に戻りましょう。「でも箱と杖を使えば応急処置はいけるかな」を読む限り、寧ろ魔族由来、もっと言えば「箱」と「杖」ってそれ元々ヨシュアさんが持ってたんじゃない?という感じがしますね。神話関係詳しければ壺の元ネタまで分かりそうですが、神話は畑じゃないので…何処から来たもので、何が出来るのか…
「愛の壺」がヨシュアさんの所有物だったとすると、それはそれで「何故吉田家は桜ケ丘に引っ越したのか(シャミ子の件だけなら桜を呼ぶという選択肢もあった)」という謎が生じるんですが…これについては後述。
なんにせよ、結界を張るためだけのアイテムではなさそうです。しかし、何か結論を出すには矢張り情報が足りず。残念。
結局本編では、「壺」に蓄えられていた「ご褒美」の力を使い、子供桃は誰何君を退けます。いきなり「無力化して」と言わせずに一旦「殺………っ」と躊躇わせてるの好き。「愛の壺」って名称も好き。お前の好みは聞いてない。
子供桃はミカン曰く天使だったそうですが、生まれ的に(四巻 20 ページ参照)シビアな判断も下せる、自分や大切な人たちにとって害となる存在を殺すべきと即断できる程度に聡く強い子供だったのだと思います。
しかし土壇場で桃が姉の意志を尊重した結果、誰何君は退場しませんでした。それが吉とでるか凶と出るか。吉と出ることを祈ることしかできません。
ここからちょっと脱線。そんな聡く強い天使な供桃が、小さい事で闇堕ちしたりしちゃう残念桃色に育ったのは、誰何君の件も含めて様々な経験をした結果、自分から積極的に動くことに対して臆病になってしまったのではないか…かわいいね…桃と出会う前のミカンみたいだね…くらいのふんわりとした推測があります。まだ「世界救った噂の件」が残ってますからね。はい、残ってます。
ところで、ヨシュア封印のことは全然小さくないからねシャミ子?女子会で色々明かしてたのも話が重すぎてドン引きされてもおかしくない類の奴だからね?器がちょーっと大きすぎるんだよなあ…
そんなわけで、色々明かされたとはいえまだまだ壺には謎が多いです。しかし、壺から他の事を考察することはできそうです。次いきます。

「世界救った噂の件」≠「誰何到来事件」

六年前という数字から「誰何到来事件」を「世界救った噂の件」と見てる人もいると思うんですが、そうではないと自分は考えています。以下根拠。
・「同僚」と呼べる存在が登場していない(誰何君を同僚と呼ぶのは間違いではないかもしれないけれど…)
・仮に誰何君の対処を誤ったとしても、2020 年 5 月号でグシオンちゃんの見せた「桃ちゃんが世界を救うのを失敗した風景」にはなりそうにない
・誰何君を退けた子供桃が、姉の追跡を諦める気がしない
大きくはこの三点です。これらに関してはあまり補足することもないかな(という文字数減らし)。
誰何君が去った後、メタ子をナビゲーターとして改めてナビゲーター付きの魔法少女になり、姉の足跡を辿るべく町に残されたまぞくや何かを探し、あれこれするうちに同僚の魔法少女達と世界を救った…のでしょうか。めっちゃパワフル。そして世界を救った(ということに噂ではなってる)にも関わらず、姉の桜についてはよりにもよって桜の作った結界のために全く足取りがつかめないまま。桜、ちゃんと引継ぎをしろ…何があったにせよ、この事実だけで中学生桃や高校生初期桃がああなるのも仕方ない感じはします。
女子会の帰り、ミカンから「世界救った噂の件」について聞かれても黙秘を貫いた桃でしたが、矢張りまだ語られていない何かがありそうです。ブドーの名前があのタイミングで出たのも意味がありそうですよねえ。まちカドまぞくこういう意味深な伏線になり得る要素をさっと撒いておくのが上手。
今月号ラストで桃が「兎に角"スイカの話は"これでおしまい」と言っているというのもありますね。まーだ重い話の続きあるんかい…二巻ラストの桃の言動から、暗い過去は一件や二件ではないとは思ってましたが…というか過去だけでなく、未来に関しても「私がこれから何をしても」とか言ってるんですよね何なのこの桃色、重い女…好き…シャミ子と同衾して…
ようするに「世界救った噂の件まだ何もわからん」ということです。ダメじゃん。これに関してはグシオンちゃんの見せた景色を元に、神話方向からアプローチしている人々もいるので、そちらを参照ということで…

「スイカ、全バフ解除される」

話を戻します。子供桃により、誰何君は不完全ながらも無力化されました。
誰何君(?)は「ぼくが何千年~」と言っている通り、リリスちゃん約五千歳様(スーパー可愛い頼れるメソポタ生まれ封印空間育ち現代っ子ゴミネキ)並みの長寿です。これで以前からの疑問である「巫女、魔法少女に寿命はあるのか?老化するのか?」に部分的な答えが出せそうです。子供作れるのかはなし。
…ここからクソロング長文書いてたんですが、結論としては「まぞくやその眷属同様、魔法少女も寿命長め老化対策有り」なんじゃないかなと。そうでないと、誰何君が狂うための十分な時間がないのと(後述)、桜の実績多すぎない?という。桃を引き取ったときの年齢、普通に計算すると桜も完全に子供だし…


書き捨てられたダメダメクソロング長文
全バフ解除された結果として人の形を保てなくなったということは、誰何君は真っ当な人間も魔法少女も辞めていると見てよさそうです。コアになった後の姿とか、完全に見た目が闇側ですし…
何故バフがないと人の体を保てないのか。「千年くらい(ヤバそうな)液体以外の物は口にしていない」から、飲みだしたのは約千年前。何時から今のようになったのかははっきりしませんが、何千年も生きていることを考えるとちょっと足りない感じです。
別の問題になりますが、では何故飲んでいるのか。「最近」(時間感覚が人のそれではないんだよなあ)は魔族と人間は大して変わらない、だから封印せずに殺すようになった…でもただ殺すだけじゃかわいそうなので飲んで血肉としているよ、ぼくってば意識高いね!くらい思ってそう。「牧場」呼ばわりの件を考えるといかにもありそうです。他には…千年程前に寿命とは別にコアか何に問題が生じ、魔力を外部から摂取しないといけなくなった?うーん、決定打がないので保留です。
お話的にはそもそも「食事を取らない」ことの方が重要です。まちカドまぞくと食事については様々な人が触れてるので省略。
メタ子の「徐々に徐々に我々とスイカの関係は歪なものになっていた」という台詞からは、普通に巫女としてナビゲーター達とそれなりの時間を過ごしていたように読めます。歪になる前はさすがにバフは使って無いと思われる。そして歪になるにはそれなりの時間が必要そう(後述)。矢張りある程度寿命延びてそうな…
ここで視点を変えて闇側。リリスさんは言わずもがな、大まぞくであることが明かされたヨシュアさんも年齢不詳ですし(多分ごせんぞ並)、グシオンちゃんも結構長生きと本人談。なんなら龍玉もある。ヨシュアさんの眷属の清子さんも老け止まっています。光側も同様の何かがあるとした方がパワーバランスは良さそう。
次は光側。光の一族(の使いであるナビゲーター達)としては、たかだか百年もしないで老衰されては困る。致命傷を受けた時に即死でなくコア化という延命措置を取れるようにしているのも、身体をエーテル体にしているのも、魔族の封印や討伐という命が危険な仕事のためには必要な処置といえます。有り体に言うと優秀な人材の勧誘は大変なので、出来るだけ巫女、魔法少女には長く働いて欲しい、ということなのかなと。ジキエルも大変そうでしたしね。夢、深層意識さえナビゲーターに守られるのが魔法少女です。サポートが手厚い。寿命を伸ばしたり老化を遅くするくらいはあっても不思議では無さそうです。
というわけで色々考えると、巫女、魔法少女は矢張り長寿なのではないかという雰囲気が強い。というか、そうでないとちょっと桜の実績とかまぞく達との交流がね…時間の余裕が無さすぎる…
クソロング長文終わり。途中で捨てたのでまとまってません。

兎に角、魔法少女はある程度寿命が延び、老化も一定止まるものと仮定します。では、バフがないと人の身体を保てなくなっている誰何君は、一体どういう状態にあるのか。
誰何君自身が言う通り「始まりがあれば終わりがある」世の中そういうものです。魔法少女の寿命にも限界は…あると思いたい…「ご褒美」でナビゲーターを操れてしまうという、明らかな欠陥があったりする光の一族のルールガバっぷりを見るに、無かったとしても光の一族だしなあ…となるだけなんだよなあ。しっかりしてくれ光の一族。
とはいえ魔族をなんかしたもの(何をどうしてるかは考えたくない)を少なくとも千年前から飲んでいるらしい誰何君。何でご飯を食べずそんなことしているかについて、先月号で誰何君は「かわいそうだから」と言いますが、一方で桃は「あの人…私との会話で一言も「嘘はついてない」んだ」と言っています。嘘はついていないけれど、隠している何かがあると桃は見ている。まぞくジュース(字面が最悪)飲まないといけない体質に変質したのか、殺すだけではかわいそうだからせめて血肉としだからこそ変質したのか。
結局わからないのですが、ただ一点気になるのは、まぞくジュースなんて飲んでたらコアが闇に染まって闇堕ちしちゃうのでは、という点。もう闇堕ち済みっぽい恰好な気もします。そもそも誰何君はまだ魔法少女と呼べるのかがかなり微妙です。ウリエルは無理やり使役されてる形だし。「イエスマム」という言葉から、比較的近代に使役されることになったということは辛うじて分かりますが…分からん…ウリエルさんご無事ですかね…
そもそも女子会で「ご褒美」使えば不老叶うと言われてる、桃やミカンが桜やウガルルのことを「ご褒美」で解決しようとしなかったように、誰何君も「ご褒美」で不老叶えてないっぽいというのもあり…なーんも分からん…分からん分からん言ってても仕方ないので次生きます。
コアを破壊された誰何君は、なんか謎の影、影の異形になりました。お前が一番魔族しとるやんけ、その姿は光の一族の矩判定絶対アウトだぞ、魔法少女の取っていい姿じゃないぞ。
子供桃はメタ子に「あいつを無力化して」と言いました。結果、誰何君は人の形を保てなくなり、むき出しになったコアも子供桃の強い拒絶の言葉とともに破壊されます。この二人、対話してるようで全くしていない。それでも、影の異形として残った誰何君は「言い回しで結構効果が変わるから覚えておくといい」と返します。多分これ魔法少女として先輩だから優しい誰何君は助言したんでしょうが、完全に子供にマウント取ってる四桁歳(異形)の図になってるのがちょっとだけ笑ってしまう…
ご褒美の使い方に関して、子供桃はメタ子に頼みました。「あいつ」「無力化」をメタ子がどう捉えたかが重要です。前者は恐らく「巫女の那由多誰何」でしょう。メタ子がいくら天の記録を介して記憶を共有しているといっても、過去にどこかのタイミングでナビゲーターと袂を分かったであろう誰何君をどこまで理解していたか。そもそもナビゲーター達が理解できていれば、誰何君はこうなっていなかったんじゃないのか。
数千年の年月は、誰何君を魔法少女という枠には収まらない存在へと変質させてしまいました。ウガルルと同じです、元々は優しさから生まれたものであり、始めは話が通じた、という部分も含めて。長い年月、巫女の膨大な魔力、そして恒久的平和を願う意思の強さ、それらが誰何君を「巫女の那由多誰何」であると同時に「歪な平和を強く願う異形の者」にも変えてしまったのではないでしょうか。だとしたら、影の異形は後者です。「たべのこしがあってよかった」の発言からも、もう完全に闇側、異形。
正直、経緯や理屈はそんなに重要ではないのです。「バフ無しでは人の体が保てない程に、誰何君は変質してしまっていた」矢張りここが一番肝要。今月号の扉からして、彼岸花を背景に立っている、完全にお彼岸の向こうの住人っぽさ全開です。「那由他」も仏教用語だし。「誰何」というネーミングからも、桃やミカン達とは違うという意図がはっきり読み取れます。
少しそれました。画して、誰何君は巫女としての側面を完全に失ったものの、霧散した魔力から形を成し影の異形として生き延びる(あの姿を「生きている」と言えればですが)ことができました。注目すべきは、時来てないコマ。ここの構図、三巻 101 ページのウガルルが形を成すコマに結構似ています。前述のウガルルとの相似も含め、ある程度意図があって狙ってる感じがあります。意図があるとすれば「桃同様光闇ダブル属性持ちで、ミカン同様自身の中で何かが育まれていた」辺りでしょう。まちカドまぞくは人物の関係性を絶妙にやってくる作品なので、誰何君も「突然現れた謎のお姉さん」ではなく、ちゃんと読むと「前例ある何かの集合体」となるよう作られてる可能性はメタ的に高いわけです。まちカドまぞく、難しすぎる…
兎に角、全バフ解除の結果表れた誰何君は一体何なのか、についてはこんなところでしょうか。あんまりはっきりとした結論出せてない上に、書き捨てより長いですねダメじゃん。他にも色々書くつもりだったのに…別項にします。

誰何君の過去

というわけで何か異形になっちゃった誰何君に何があったのか。まあ殆どなーんも分からないんですが。前項で重要ではないとか言いましたが、何故誰何君がこんなことになってしまったのかについては一考の余地があります。
からしいのは、メタ子曰く「どこにでもいる賢く優しい子」だったということです。確かに狂ってはいるけれど、六年前の時点でも優しいといえば優しいです。自分で傷つけておいてかわいそうとかいって治療したり、とはっきり狂ってしまっていますが…
そんな賢く優しい子だった誰何君も、長い時を経るにつれ、「徐々に徐々に」おかしくなっていきます。そもそも台詞からしておかしいです。
・「始まりがあれば終わりがある」
・「ぐるぐるぐるぐるずっと同じことの繰り返し」
何かいきなり矛盾してます。これを含めた一連の台詞(と子供桃の反応)は「何かが致命的に違えてしまっている」ことを明らかに演出しています…が、前述した二つの発言は、それだけではなさそうです。
「始まりがあれば終わりがある」これは真理ですね。万物には何れ終わりが訪れる。しかし誰何君、いえ「那由他」君は巫女です。前述した寿命に関しての仮設が正しく、巫女が長寿なのだとしたら、救っては終わり、救っては終わり、自分だけが終わることなく「ぐるぐるぐるぐるずっと同じことの繰り返し」。どれほどの年月そうして過ごしたのかは分かりませんが、今でも「「かわいそう」を根絶すること!」と力強く言えてしまう程に真っすぐで真面目な誰何君が、狂うほどに救い続けて、本当に狂ってしまう姿は想像に難くありません。悲しい。
皆、形は違えど平和を願っています。誰何君は何が違ったのか、何が足りなかったのか。「優しい子」なんて呼び方をメタ子にさせてる辺り、対比してみてね、という意図を感じます。
桜にはグシオンやヨシュアといった桜ヶ丘に住まうまぞく達が、桃にはシャミ子、シャミ子には桃、そしてばんだ荘の光闇問わない仲間達がいます。対して誰何君は、今開示されている限りでは一人です。同僚の巫女やナビゲーターは居たでしょうが…
悪いことをしてしまいそうになった時に殴り倒してくれるストッパーも、価値観を変えてくれる存在も、多分誰何君にはいなかったのでしょう。本当に悲しい。
思えば五巻最後の桃の「シャミ子が世界の宿敵になる前に」も、随分と重い台詞になりました。まちカドまぞくは部分的に開示していた設定を後から改めて出し直し、もしくはアップデートしがちなので、こういうのが多い。桃のご飯の件とかとか…
閑話休題。神話の時代から生きている彼女には、「魔族との共存」という発想はそもそもないのでしょう。神代の魔族、普通に危険そうですし。実際ごせんぞもやらかして封印されています、これはごせんぞが完全に悪い。封印したのが誰何君だとしたら面白いですね、夢視聴側今頃大騒ぎです。メソポタ感ないし無さそうですが。
桜ヶ丘を指して「牧場」というくらいですから、その価値観の偏りは相当です。神代にはそれが普通だったのだとは思いますが。神代の価値観で現代を生きてしまっている誰何君。孤独感が凄い。「牧場」、本編通り魔族(エサ)、もしくは飼い殺しということでしょうか。どっちも嫌すぎる。
思考が光一辺倒なのに、その在り方は前述の通り闇に寄っています。先にも触れましたが、闇堕ち桃は「精神は闇属性、身体は光属性のダブル属性持ち」なわけですが、そういう視点で見た時誰何君は「精神は光属性、身体は闇属性のダブル属性持ち」といえそうです。闇堕ち、してるんじゃないかなあ…まちカドまぞくは対比と類似がまじで多いので…
こんなところでしょうか。結局、誰何君の過去については、特別なことはなかったのだと思います。何もなかった、それがよくなかった。結果こうなってしまった。そういう話なのではないでしょうか。

「ツノのまぞく」

はい殺害予告頂きましたーーー!!!
先月号から「誰何君、シャミ子に気付いてない?」疑惑はあったんですが、矢張り気付いてましたね。誰何君、ヤバすぎる。
ここでひっかかるのは「ツノのまぞく」という呼称です。ツノのまぞくなんていくらでもいそうなものですが…
シャミ子に気付いていたのなら、子供桃との会話も聞こえていたと考えるのが自然です。「シャミ子」と呼ばれていたことも知っているでしょう。「シャミ子とやら」でも「そこのまぞく」でもなんなら単に「まぞく」でも良かった。何故「ツノのまぞく」と呼んだのか。
なんでもいいじゃんコマ枠の都合じゃない?とかのメタな理由で片づけてもいいのですが…誰何君が過去に「ツノのまぞく」、つまりヨシュア接触しており、封印もしくは殺し損ねていたとしたら?
今月号でヨシュアが大まぞくであった事がメタ子から明かされました。このタイミングで、です。何かしらの意図を感じます。一応大まぞく≠ヨシュアの線もあるんですが省略。
吉田家程の呪いを抱えたまぞくって現状他にいないんですよね。蛇さんが封印されてるくらい。なんでそんな呪い抱えてるのかって、冷静に考えるとそりゃあ大まぞくだからに決まってるんだよなあ…いや、大「まぞく」だから、ではないのでは?という話もあるのですが、これも省略。
そんな大まぞくを逃した。魔族滅ぶべしという神代の価値観を今も持っていそうな誰何君が。誰何君としてはこれは大失態です。何なら手痛い敗北だったのかもしれません。
仮にそうだとすると「ツノのまぞく」呼びも、急に憎しみ強めの殺意向けられたのも、ヨシュアが桜ケ丘に来た理由も説明が付きます。三つめは、誰何君というヤバい女と遭遇して、目を付けられてしまったので、流石の大まぞくも桜ケ丘の庇護下に来たとすると自然です。吉田家の結界だけが他のすぎこしの結界より明らかに強いのも、ヤバイ女に目を付けられているからとすれば納得がいきます。これまでは、桜のパートナーになったから程度に考えていたのですが…
ところで特に説明なく、すぎこしの結界と吉田家の結界を別物として話していますが、この辺は小倉救出編で明らかに異質やんけ!ということが描かれているので省略してもいいですよね?文字数がヤバいのだ!

ヨシュアと誰何君

ヨシュアが仮に誰何君とバトっていたとして、それはいつなのか。一度だけとも限りません。
一つの視点として、リリスさんの調子からある程度推測することができそうです(三巻 60 ページ)。仮説の話な上、そもそもあんまり自信ないのですが…一応書いておきます。
まず像の中のごせんぞの調子は、像の持ち主の調子に依存してそうです。2000 年前にリリスさんが弱体化したのは、持ち主、恐らくヨシュアに何かがあったからと考えられます。ここがヨシュアと誰何君の初バトルなのかもしれません。杖と壺の力を使って何とか退けられたものの弱体化し、結果としてリリスさんの魔力も弱まった。
しかし 2000 年前にはまだばんだ荘はありません。逃げられない…のですが、この時点ではまだヨシュア優位だった可能性があります。しかしそれが、約千年前の誰何君の「何か」でパワーバランスが変わったとしたら。変質した誰何君相手の危機が結構最近にあり、それがきっかけで桜ケ丘に引っ越した、というのは考えられそうです。何なら吉田家の呪いが誰何君による物でも不思議ではない。シャミ子の虚弱体質が生まれつきなので、シャミ子が生まれる前でないといけないというのが時系列的にちょっと難しいな所なのですが…そして十年前桜がシャミ子の中に潜んだタイミングでごせんぞが元気になってる。ウーム…
二巻清子さんの「当時は今よりも殺伐としていたんです」の重さがヤバいよービエーン。「コロチュ」じゃあないんだよほんと…この女ァ…
この項目については「そういう見方もあるよ」程度ということで、この辺にしておきます。

「何周目か」と「天災みたいなもの」

誰何君の台詞に「何周目かのご褒美で「忘れさせる力」を手に入れた」というのがあります。何度目か、ではなく何周目か、となっているのがちょっと気になります。
とりあえず誰何君が輪廻やタイムリープ繰り返してるという話ではなさそうです。何度も「ご褒美」を貰えるような出来事が定期的に起きている?
注意、ここから壮大な妄想です。記事全部、妄想と言えば妄想なんですが。
十年前の「天災みたいなの」。これは桜とヨシュアが対応することでなんとかなりました。二人ともコア化に封印とギリギリなんですが。そして今月号で、ヨシュア封印の経緯が部分的にメタ子と桃から語られました。
「天災みたいなもの」。これはどうやら繰り返し起きるものなのではないか、という推測が以前からあります。詳細は省略。大事なのは繰り返しという部分です。桜とヨシュアをもってしてもギリギリの出来事がそう何度も起きてる世界、ヤバすぎますね。以前は一体どうしていたのか。
先月号から強キャラが出てきたことでこの問題に一定の答えが出せるようになりました。何千年も生きている強者である誰何君が対応していたという選択肢が増えたためです。
先月号の台詞から、誰何君は桜と面識があるようです。単に知ってるという話ではなく会ったことがあるはず。後述。
恐らくタイマンなら亀の甲より年の功、誰何君が順当に勝つのだと思います。というか魔法少女としての強さでなく「ご褒美」どれだけため込んでるかで勝負が決しそうだしそれだと誰何君がどうあっても勝ちそうです。酷い話だ。
ですが、桜のホームである桜ケ丘ではさすがに桜有利、真っ向勝負はしないでしょう、結界の力でチャチャっとお帰り下さいしたのではないでしょうか。といっても、少なくとも「愛の壺」による結界は「愛の壺」が元々ヨシュアの物らしいこと、以前は「殺伐としていた」と清子さんが語っていること、これらを踏まえると二人が初めて会った時には、少なくとも「愛の壺」の結界はまだなかったのでは?となってしまうんですが…別の結界があったのかなあ。というか桜さん、本当に何歳…?
では二人が出会ったのは何時ごろか、これは少なくとも桜が桃を養子に迎え入れてからといえます。先月号の「覚えてないか!」、つまり「忘れさせた」があるので。もしかすると桃が隣町の施設に戻されたのは「天災みたいなもの」に巻き込みたくないから、だけでなく、桜ケ丘を狙っているであろう誰何君に、桃がまだ対応できるだけの実力を持っていないと桜が判断したから、とかそういうのもあったのかもしれません。四年経っても「愛の壺」無かったら桃負けてたでしょうし…
誰何君が湯水のように「ご褒美」を使えるのも、「天災みたいなもの」に対応する度にポイントを貯めていたから、と考えることもできます。普通に沢山魔族を封印、殺してきたからでもいいんですが。「天災みたいなもの」でポイントがもらえるとしたら、それは闇の一族側のものということになります。でも光の一族側っぽさもあって、この辺ちょっとわからないんですよね…「愛の壺」に蓄えが大量にあるのは、ヨシュア封印の余りだけではなく、「天災みたいなもの」対応分もあるかもしれないし、ないかもしれない。ただまあ、絵面的にも「ご褒美」だけではなさそうですよね。桜より以前の持ち主、恐らくヨシュア、が元々入れてたものとかも入っていそうです。女子会の時に描かれてた金貨っぽいの描かれていますし。
話を戻します。つまり、以前は「天災みたいなもの」は誰何君が対応していたが、桜が誰何君を追い返したことで、「天災みたいなもの」の矛先が桜側に向いたのではないか?という話です。この場合困るのが、桜がコアという形でシャミ子の中で生きていること。次に矛先向くの桜、というかシャミ子じゃん。ヤバいよヤバいよ。
ということで「天災みたいなもの」が作品内でまた訪れるのだとしたら、誰何君もシャミ子陣営に加わり撃退する、というのは 0.75 チャンありそうです。誰何君にも負けない、名前の通り「優しい子」であるシャミ子が、憎しみ強めの殺意めっちゃ向けてくる誰何君をなんとかすることなんてできるのだろうか…七生かければいけるかな。
でもなんとなく、そろそろ「退場者」が出そうな頃合いではあります。初めてシャミ子が「分かり合えなかった者」として、あまりに適任だし。でもなあ…沢山酷い事してるんですが、見方によっては誰何君も「間違っている世界」の被害者なんです…救ってあげて欲しい。けれど、矢張り七生しなきゃだめそう。

誰何君の現在

つまりこの先どうなるのかなという話。一番大事だけれど一番分からないし考えてもすぐに明かされそうな報われない考察。
早ければ来月号にも明らかになりそうですが、子供桃に無力化され、影の異形となった誰何君は一体今どこで何をしているのか。
一つの仮説として「桃の中に潜んでいる」があります。嫌すぎる。でもこれがまあまあ有力で、
・シャミ子(まぞく)の中に潜む桜(魔法少女)、桃(魔法少女)の中に潜む誰何君(影の異形)、とすると関係性としてとても綺麗
・吉田家結界に筋肉で挑んだ結果風邪ひいた桃色に、突撃隣の夢の中した時メタ子がいなかったけれど、魔法少女が弱ってる時こそナビゲーターが守ってあげるべきじゃないの?→深層意識で誰何君が優位だったからナビゲーター対応できませんでした説
・桃色の筋肉傾倒、何?→桜がシャミ子からちょっとずつ力を貰ってへそくりしてるように、誰何君もこっそりへそくりしている場合、桃の魔力が強ければ強いほど誰何君は助かる→トレーニング、しろ!!!
・いくら苦手だからって過去と向き合わなさすぎでしょ、というか二巻で過去と向き合うとかいってたじゃん→メタ的には話の展開の都合なんだけれど誰何君が中から邪魔していた節
・シャミ子への憎しみ強めの殺意、何?→一巻からこれまでの間に桃とのやり取りで怒りを買ってしまった
二番目は「設定なかったころの話です」で終わる話でもあるのであまり気にし過ぎても仕方ない感じはします。三番目まあ基本ギャグだし、ミカンの天使桃エピソードで鍵を躊躇なく(多分筋肉で)ぶち壊すというエピソードがあるので、うーん。あと「世界救った噂の件」以降魔法に対しての信頼を失って筋肉に傾倒した、という線も以前からあるのでなあ。
来月号で明らかになってもおかしくはないし、これについてあまり考えすぎても徒労になりそうなのでこの辺で。桃に潜んでる説はあまりにも嫌すぎるんですが、関係性としてとても綺麗なので好きではあります。お前の好みは聞いてない。



イマイチ纏まりませんが今月号と先月号を中心とした考察でした。考察とか言ってますが分からんって何回書いた?しかも全然書ききれなかった。文字数が大変なことになってるし、まだまだ情報が足りないし、日付も変わっちゃったのでギブアップです…最後は自分のせいなんですが。というか明日にはまだまだ読み込み考察中なので、明日には言ってること変わってるかもしれない。なんか編集でこっそり記述変わってても気にしないでください。
「シャミ子と桃の出会いのきっかけ作ったの誰何君じゃない?」「「他にもいろいろできる」ってなに?」「「科学なんていらないよね」じゃあないんだよグシオンちゃん」「小倉ァ!」「根本の問題解決に「ご褒美」を何故誰も使わないの何故?」「ナビゲーター居なくても誰何君は「ご褒美」使えちゃってるぽいけれどそれでいいの?」「「まだ神は私を見捨てていない」まぞく世界の神って光の一族とどの程度関係してるの?」「魔法少女の名前果物ルール何か見落とし無い?」等、色々残ってますが各自宿題ということにします。それらに現状結論が出てるわけでもないし…何か思いついた方は、是非まちカドまぞくアドベントカレンダーに参加して思いついたことを書いて下さい、自分が知りたいので。
かなり突貫工事で書き上げたのもあって、光の一族並みにガバい部分等あると思います。明らかな誤りとか見つけたらコメントやツイッターで教えて下さい。
他にも考察ネタは沢山あります、特に単行本未収録分…アドベが埋まらなかったらまたやるかもしれません。とはいえ、毎回考察だと書く側も読む側も疲れてしまうので次書くとしたら当初の予定通り、一巻〜三巻のオタク語りになると思います。

というわけで以上、拙い拙い考察記事でした。明日はフェノメノンさんです。