ろじかるんるんものがたり

病人が特に何も書かない。無駄だからだ。

筋力

何事も筋力で解決していく本がツイッターで瞬間的に話題になったので、今日は病人の視点から筋力の話をしようと思います。


ベッドの上で一日の殆どを過ごす病人を六年間もしていると、当たり前ですが筋力はものすごく落ちます。病気だけでもしんどいのに、筋力までないとなると本当に大変です。

一年半ほど前からボーカルレッスンに通っています。音楽好きなのです。ボーカルにした理由は「手が悪いと楽器全般ダメだから」という、悲しい理由なのですが、現状ボーカルもこれはダメかなあという感じになっています。昔はギターやってたし病気になる前はピアノやりたいなあと思っていました。
発声というのは以外にも(以外でもない?)結構筋肉を使います。ググっと力を入れるような感じではないです、というかそういうことすると悪い発声になるのでダメです、力こぶ出すだけが筋肉の使い方ではないのです。発声したい音に合わせて声帯の閉じ具合を調整するために、三つくらい筋肉を動かす必要がある(もちろんそんなの意識的にはできないので無意識にやります)のですが、まあうまくいかないというかいかなくなってる。力が出せないだけではなく、力の細かいコントロールもできなくなってるんですね。なんなら始めたころより下手というか劣化してるなあと感じます。そも、ほぼ毎日発声練習してた学生時期とかに比べれば劣化するのは当然なんですが、当時より技術とか知識的には進歩してるはずなのに、歌ってみると破綻するので、ああ、筋力、という感じです。
あとブレスはもう完全におなか周りの筋力結構いる(逆に喉周りは脱力しないといけない)のですが、完全に無理って感じで一曲休みなしで歌わされたら死にます。ブレスが厳しくなってくると十分でない息の量で無理に発声することになるのでまた破綻します。無理。一応家でブレスコントロールの練習はやってるんですが(一番しんどいのは犬みたいにハッハッハッてやつ奴です。本当にハッて息吐いてると喉がすぐに乾いてよくないので s みたいな無声音でやるのがいいでしょう)、あんまり成果がないところを見るに、単純に筋力がもう完全に足りてないんだろうなという感じです。
そうでなくても正しい姿勢でしっかり歌えというだけでも割と筋力が落ちた病人には厳しいです。椅子に座って足あげて発声してみましょうといわれて足あげたら足速攻で攣ったのが最近のホットトピックです。大変ですね。最近は講師の人にも気を使われるかな、ということが多くなったので、そろそろ辞めたほうがいいのかなあ…と思っているのですが、これやめると本当に今やってることプログラミングとゲーム以外何もなくなってしまって、人としてそれでいいのだろうか…という…めんどくさい話になってきた、筋力の話なのでここで終わります。

日常生活でも当然筋力は必要です。病気だけでも日常生活に支障が出るのに、筋力の低下まで影響で始めると本当に大変で、詳細に書くとお前どうやって生活してるんだよみたいになるので、あんまり書きたくない…

何も対策してないわけではなくて、一時期はウォーキングを、それがダメだったのでジョギングをしていました。結果としては、ウォーキング程度では筋力はつかず疲れて病気の症状悪化するだけ、ジョギングはもうちょっと続けられれば変わったかもしれないけれど、30 ~ 60 分程度やるだけで完全に疲れ切って帰宅即ダウンから四時間意識飛ぶみたいなのが常だったので、これはさすがに続けられないと思ってやめました。筋力をつけるには筋トレが一番ということだと思います。
バランスよく筋肉をつけるなら他にもランニングやら水泳やら色々あると思いますが、運動制限くらってるので筋トレも含めてそこまでいくと多分お医者さんに叱られます。筋トレは特に病気に悪い静的負担が多いのでたぶんやったら死ぬ。
今でもやっているのは、病気で筋力が落ちた人向けのリハビリメニューです。効果は…まあ現状維持くらいにはなってると思いたいです。

最低限の筋力さえないと、日常生活に支障がでたり、やりたいと思ったことができなかったり、やらないといけないことができなかったりするようになります。何をするにもできなかったり難しかったりというのは精神的にかなりくるので、気を付けましょう。まあ病気になったりしなければ、ここまで筋力低下で困ることは普通はないと思いますが。

以上です。病気にならないのが一番ですが、現実は理不尽なので突然原因不明の病気にかかったりするので、まあかかっちゃったりしたら筋力の維持は意識したほうがいいともいますよみたいな。

以下追記。

上述したような調子でプログラミングとかできるの?と思われる人が当然いると思いますが、できます。こうしてそこそこの分量を(誤字脱字多いけど…)さくっと書くこともできます。これは当然一定の工夫があってこそのものです。

まずキーボードの選定です。人間工学~とかそういうのはいいので、兎に角小さくて場所を選ばず使えて、それでいて一定良いものを使いましょう。自分の場合は HHK Pro 日本語版を使っています。キーボードは、その質も大事ですが、ポジショニングがとても重要です。小さくて場所を選ばないキーボードなら調整が楽です。具体的にはベッドの上で座りながらひざ上にキーボードを置いてタイピングできます。腕を下げたままタイピングできるので負担はググっと減ります。Pro2 でなく Pro の日本語版なのは親指 Shift のためです。
次にマウス。まずマウスは捨てましょう。トラックボールがよいです。ケンジントンとかそういうのはいいので、安物でもいいので親指でボード転がすタイプかつ逆さにしてもボールが落ちないタイプを買いましょう。これもポジショニングのためで、基本的にベッドにそのまま置いて使っています。矢張り腕を下げたまま使えるので便利です。中指でボール転がすのは結構疲れるので、親指が良いです、親指は強い。横になってる時はトラックボールも横にして使ったりするので、逆さにしてもボールが落ちないタイプを選ぶのは重要です。何より頻繁にベッドから落とします(…)。なんで落とすか自分でもわからない…

追記終わり。